彼女たちの犯罪

大手アパレル企業の広報を担当する日村繭美は、センスも良く仕事も優秀で、充実した生活を送っている32歳。ある日、撮影スタジオでけがをしてしまい、病院で目を覚ました繭美は、医師の神野智明に声をかけられる。

静岡県沖合で女性の遺体が発見された。失踪していた神野由香里の可能性があり、新人刑事・熊沢理子は上原武治と共に現場へ向かう。近くの温泉宿には3日前から帰っていない客がいて、由香里の夫の名刺が発見される。

離婚したければ、夫・神野智明が浮気している、という完璧な証拠を押さえること。友人の玉名翠から助言を受けていた神野由香里は、ついにその証拠を発見。日村繭美が智明の臙脂色のネクタイを持っていた。

「死に場所を求めている」という玉名翠の言葉に思い悩む神野由香は警察に相談へ。そこで刑事となった大学時代の後輩・熊沢と再会する。そんななか、神野智明から父親が大学病院の院長になるかもしれないと聞き…。

刑事・熊沢理子（石井杏奈）からの“偽装自殺”という衝撃の提案を受けた彼女たち。計画に乗ると決めた玉名翠（さとうほなみ）に、「絶対にダメ」と言う神野由香里（前田敦子）。日村繭美（深川麻衣）は、「それでも警察官なの？」と理子を責めるが、理子は「人生の席替えをすれば、みなさんは幸せになれます」と訴える。果たして、理子の目的とは何なのか？
理子の提案を断った繭美だが、神野智明（毎熊克哉）との関係に変化が…

智明（毎熊克哉）に逮捕状が出た。容疑は、妻・由香里（前田敦子）の死体遺棄。身に覚えのない智明だったが、弁護士からは“賢い選択”をするように助言され…？一方、智明が逮捕されたことをニュースで知った繭美（深川麻衣）。智明は現場に行っていないのに、なぜ現場から所持品が見つかったのか？理子（石井杏奈）に問いかける。
繭美の部屋で二人が話し合っていると、理子の上司の刑事・上原（野間口徹）がやってきて…！？

伊東で発見された遺体は、由香里（前田敦子）のものではないことが判明。刑事・上原（野間口徹）からそう告げられた智明（毎熊克哉）は、驚きを隠せない。そんな中、智明は、理子（石井杏奈）とのある出来事を思い出す。一方、繭美（深川麻衣）は、理子と連絡がつかないことを気にしていた。“偽装自殺”について、理子の“個人的な目的”があったのではないか…。繭美が由香里に相談すると、由香里は逃亡の準備をはじめて…。

いつだってままならないのが人生。計画通りにはいかない――。あの日、“死ぬはず”だった翠（さとうほなみ）は、理子（石井杏奈）の部屋で暮らしていた。捜査本部で、由香里（前田敦子）と翠の所在確認が急いで行われる中、由香里は、繭美（深川麻衣）に一緒に自首することを提案する。はたして、繭美が出した答えとは…！？一方、上原（野間口徹）は、由香里の母親を訪ねていた。そして、衝撃の事実を知ることになる！